訪問作業療法士の活動BLOG

「人生100歳時代」を支えるためにできること

患者(クライエント)との距離感って近い方がいいの?遠い方がいいの?

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神奈川県小田原市にある

訪問看護ステーションで

常勤の作業療法士をしています

吉岡 祐泰(よしおか ゆうた)です。

 

 

 

本日も当ブログをご覧くださり

本当にありがとうございます。

 

 

 

このブログでは、

今まさに日本が迎えようとしている、

「人生100歳時代」を支えるために

日々行っている活動を発信しています。

 

 

 

 今日は、作業療法士の方、

特に患者様とのコミュニケーションで

悩んでいらっしゃる方の

ヒントになるような

話題をお伝えいたします。

 

 

 患者との距離感とは?

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以前のブログでもご紹介しましたが、

患者様(クライエント)と信頼関係を

構築していくうえで、適切な距離感を

保つことが非常に大切です。

 

 

 

信頼関係を築いていくうえで、

考え方の原則・技術になっているのが

バイスティックの7原則」でしたね。

 

 

はじめてこの単語を聞いた方は、

こちらの記事で確認してください。

hourihaot.hatenablog.com

 

 

良好な信頼関係を築ければ、

新しいプログラムなどの提案を

積極的に聞いてくれ、受け入れも容易です。

 

 

 

これは、リハビリを提供していくうえで

とても重要なことであり、

近い距離間の関係性であればあるほど

受け入れが容易になります。

 

 

 

ですが、距離感の近い関係性は

「依存的」になりやすいという側面もあります。

 

 

 

例えば、子どもの保育園で

何か行事があったとします。

 

 

わが子の成長を見守るために、

あなたはどうしてもその行事に

参加したいのです。

 

 

職場は、有給などでその休養を

受け入れてくれました。

 

 

 

ですが、クライエントのうちの一人に

「あなたがリハビリをしてくれないと不安だ」

「休まないでほしい」

「あなた以外が来るなら休みにしてほしい」

と言われてしまいました。

 

 

 

さて、この状況で

あなたは心置きなく

保育園の行事に参加できますか?

 

 

 

高齢者には

子ども好きの方も多いので、

ここまで拒否を示すのは極端だと思います。

 

 

 

これでは、クライエントとセラピスト

双方にデメリットが

生じてしまいます。

 

 

そこで、訪問リハビリにおいて

クライエント・家族との距離感が

近い場合・遠い場合で

どのような違いが出てくるのでしょうか?

 

 

距離感が近い場合

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メリット

・信頼関係が強固なものになっている

・新しい提案やプログラムが受け入れてもらいやすい

・あなたの訪問が、クライエントにとっての楽しみになる

・訪問者や事業所都合での時間の変更を受け入れてもらいやすい

・クライエントが本音を言いやすく、活動・参加へつなげやすい

 

 

デメリット

・あなたへ依存的になりやすい

 (異性の場合、陽性転移に発展する可能性あり)

・担当変更や代行を受け入れてもらいづらい

・担当者以外の介入を拒否することで、以下のことが生じる

 ①客観的・多角的な評価ができない

 ②偏ったプログラムになっていても気づけない

 

 

 

 

 

距離感が遠い場合

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メリット

・客観的にクライエントを評価できる

・本人にとって必要な提案や検討ができる

・業務都合などで生じる、代行や担当変更を

 受け入れてもらいやすい

 

 

デメリット

・関係性が壊れやすい

・本心での話が聴きだしにくく、活動・参加面での

 方向性を見出すことが困難となる

・機能的なアプローチになりやすい

・道路渋滞などで訪問時間に多少の誤差が生じた場合や、

 口約束などについてもシビアな反応をとられやすい

 

 

 

 

まとめ

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クライエント・家族との関係性は、

訪問リハビリの目的を果たすために

避けては通れない要素です。

 

 

一概にこのようにすればよいという

方法を示すのは難しく、

自分一人で悩んでいると

解決策を見つけるのは困難になります。

 

 

 

大切なことは、家族・クライエントを

しっかり観察すること、そして

周りの先輩や同僚に相談できることだと

僕は思っています。

 

 

 

幸い、このブログを読んでいるあなたは、

経験年数もそれほど経っていないでしょう。

(大ベテランの諸先生方でしたら申し訳ございません!)

 

 

 

周りにいる先輩方や所属している協会の先生は

いくつもの修羅場をくぐってきた猛者たちなので、

あなたのことを多角的に見てくれると思います。

 

 

 

もちろん、まだまだ若輩者ですが、

僕に尋ねてくれても大丈夫です。

 

 

全力であなたの悩みに

向き合います!

 

 

 

本日も最後までブログを読んで下さり

本当にありがとうございました。

 

 

 

【追伸1】

実は、常勤で訪問OTをしながら

ここの団体で「認定講師」をさせていただいています。

physical-trainer.net

 

 

 

 

従来の西洋医学に頼ったリハビリでは

改善が困難なケースも出てくると思います。

 

 

そんな問題を解決するヒントとして、

統合医療」の見方を知ると、

いままで見えてこなかった改善策を

見つけることが出来ると思います。

 

 

興味がある方は、

ぜひセミナーに遊びに来てください。

 

 

 

 

【追伸2】

このブログを読んでの意見や質問は

コメント欄にどんどん送ってください。

 

 

また、下にあるSNSから

個別に送っていただいても大丈夫なんで

気軽にフォローして送ってください。

 

 

【追伸3】

ブログでもご紹介しましたが、

この度「陸マイラー生活」を始めました!

 

 

開始して1週間ですが、すでに

10000マイルほど貯まっています!

(10000マイルあれば、東京~大阪を往復できます)

 

 

「私も陸マイラーに興味がある」とお思いの方は、

僕がやっている方法で良ければお伝えしますので、

当ブログ・SNSなどでお伝えください。