訪問作業療法士の活動BLOG

「人生100歳時代」を支えるためにできること

ハイハイをしない赤ちゃんは、将来「○○○」に悩みやすい⁉

神奈川県小田原市にある

訪問看護ステーションで

常勤の作業療法士をしています

吉岡 祐泰(よしおか ゆうた)です。

 

 

 

本日も当ブログをご覧くださり

本当にありがとうございます。

 

 

 

 

 はじめに

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 僕は、生後3か月になる娘がいるのですが、

先日初めて「寝返り」が出来るようになりました!

 

 

 

半腹臥位までは何とか出来ていたのですが、

そこからオンエルボーまでに四苦八苦。。。

 

 

 

失敗しては泣くを繰り返していたんですが、、、、

 

 

 

子どもの成長スピードには

いつも驚かされますね。

 

 

 

そして、この後は「ハイハイ」という

大きな壁に娘はぶち当たると思うのですが、

最近ハイハイを殆ど行わずに

成長していっている子どもが多いことを

知っていましたか?

 

 

 

「歩けるようになれば別にいいんじゃない?」

 

 

 

 

そう思われるお母さま方も多いと思います。

 

 

 

ですが、ハイハイを経験せずに

成長した子どもたちが、実は「ある悩み」を

抱えやすいことがありますので、

作業療法士・整体師としての観点から

ハイハイについてお伝えしたいと思います。

 

 

 

これからハイハイできるようになる

お子様がいらっしゃる方は

良かったら是非読んでください。

 

 

 

そもそもハイハイとは?

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ハイハイとは、簡単に言うと

赤ちゃんが行う移動手段の一つです。

 

 

 

赤ちゃんの成長過程については、

母子健康手帳に記載されているので、

ご存知の方も多いと思います。

http://www.mhlw.go.jp/shingi/2002/01/dl/s0115-2a2.pdf

 

 

 

作業療法士が参考にする資料の一つに、

「円城寺式・乳幼児分析的発達検査表」

というものもあります。

http://www.pref.niigata.lg.jp/HTML_Article/398/921/sannkousiryou,0.pdf

 

 

 

円城寺式には記載されていないのですが、

ハイハイができるようになる目安が

おおよそ9~10か月とされています。

 

 

 

また、米国の人間能力開発所の研究結果では、

ハイハイができるようになる時期は個人差が大きく、

生後3.5か月~14か月の幅があると発表されています。

 

 

 

このように、乳幼児の発達というものは

そもそも個人差が大きいので、

「うちの子は成長が遅れている、、、」

と心配しすぎることはありません。

 

 

 

それよりも、自分の子どもが

いまどのような成長段階にいるのか?

それを把握し、関わってあげた方がいいですね。

 

 

 

ハイハイによって得られる

一般的な効果などについては、

様々なホームページに記載されています。

h-navi.jp

 

 

 ですから、今回は割愛します!

 

 

 

そして、このブログでは、

「ハイハイができなくても問題ない」

となっています。

 

 

 

 

確かに、成長過程において

ハイハイをせずに歩いたとしても

発達上問題ありません。

 

 

 

大学時代の解剖学の先生も、

「家が狭い、もしくは散らかっている

家庭で育った子どもはハイハイしないよ」

と冗談交じりで話されていました。

 

 

 

では、ハイハイをせずに

成長した子どもが抱えやすい「悩み」とは

いったい何なのか?

 

 

 

ハイハイをしないと、「○○」に悩みやすい!

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僕は、作業療法士の傍ら整体師として

慢性腰痛や肩こりの方を何百人も治療してきました。

 

 

 

特に若い女性(女子中学生や高校生)で

重度の肩こりに悩んでいる子達の中に、

実はハイハイを経験しなかった子が

メチャクチャ多いのです!

 

 

 

肩こりに悩む子たちは、

大抵お母さんと一緒に来院するのですが、

経過を伺っている中で

「実は、、、うちの子ハイハイしてませんでした」

とほとんどの方が話されています。

 (*もちろん個人差はあります)

 

 

男の子でも、肩こりに悩む子はいますが、

僕の経験では圧倒的に女の子の方が

小さいころから肩こりに悩んでいますね。

 

 

 

 「ハイハイ」と「肩こり」が

どう結びつくのか、

想像もつかない方が殆どだと思いますが、

ハイハイは成長していく中で

大切な能力を育ててくれます。

 

 

 

 

人間の筋肉は「マグロ」と「カレイ」が共存!

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人間の筋肉には、大きく分けて

「赤筋」と「白筋」の2種類が存在します。

 

 

 

赤筋=マグロなどの赤身魚

白筋=カレイなどの白身魚

 

 

と覚えると、その役割が

イメージしやすいと思います。

 

 

 

マグロは、大海原を同じスピードで

休みなく泳ぎ続けています。

 

 

一方のカレイは、普段は砂底でじっとしていますが、

外敵に狙われそうになると、

ものすごいスピードと瞬発力で動きます。

 

 

 

人間には、この2種類の筋肉が

共存して体を動かしています。

 

 

 

白筋が活躍する場面は、

ジャンプや100m走など

瞬発力が必要とされる場面。

 

 

 

腕立て伏せや腹筋運動は

この白筋を鍛えています。

 

 

 

赤筋が活躍する場面は

ラソンや立ちっぱなしなど 

持久力が必要とされる場面です。

 

 

 

そして、赤筋はその特徴から

「姿勢保持筋」「安定筋」「深層筋」

などと呼ばれています。 

www.bodybook.jp

 

 

 

この「赤筋」と「白筋」が日常生活の中で

バランスよく使えていないと、

肩こりや腰痛は生じやすくなります。

 

 

 

なぜなら、肩こりや腰痛、ひざ痛などで

痛みを訴える場所(筋肉)は

ほぼ100%「白筋」だからです!

 

 

 

肩こりに悩まなくていいために、、、

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肩こりや腰痛で悩む子たちは、

「ずっと座って勉強してて、、、」

吹奏楽部で思い楽器を持ってて、、、」

帰宅部で運動する事がなくて、、、」

といった学校生活を送っています。

 

 

 

これらに共通する事として、

一つは「同じ姿勢を取り続けている」

ということが当てはまります。

 

 

 

そして、姿勢を保持するために

使えてなければいけない筋肉こそが

「赤筋」と呼ばれる姿勢保持筋です。

 

 

 

この、姿勢保持筋がうまく使えないと、

姿勢保持に「白筋」を使わなければいけなくなってしまい、

幼少期から白筋に負担がかかり続けてしまい、

結果として肩こりや腰痛に悩んでいます。

 

 

 

 

では、幼少期から白筋に負担を掛けずに

姿勢保持筋をうまく使えるために

必要な事とは何でしょう?

 

 

 

外遊びや野山を駆けずり回る事も

当てはまりますが、

大事になってくるのが「ハイハイ」です。

 

 

 

姿勢保持筋は、同じ姿勢を保ったり、

身体の変化に対して

「このくらいの力をいれると安定するね」

と判断し、適切な筋緊張、筋出力を学習します。

 

 

 

ハイハイという姿勢自体、

両手で上体を支えようとするため、

両手の基礎である肩甲骨を

安定させる作用もあります。

 

 

 

また、この姿勢は

体幹や骨盤回りにある

腹部深層筋を賦活しやすい姿勢でもあります。

 

 

 

つまり、ハイハイをするということは、

・両手の基礎である肩甲骨

体幹や骨盤回り腹部深層筋

この2つを積極的に使い、発達を促す効果があります。

 

 

 

そして、赤筋(姿勢保持筋)をしっかり使えることで、

その後の発達において姿勢が安定しやすくなります。

 

 

 

姿勢が安定すると、白筋に余計な負担がかかりづらくなるので、

幼少期からの肩こりや腰痛を防ぐことにつながります。

 

 

 

終わりに

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確かに、子どもの発達において

ハイハイは必ずしなければいけない事では

ないかもしれません。

 

 

 

ですが、時代は変わっていき、

外で遊ぶ子どもが極端に減ったり、

小学生からスマートフォンを使って遊ぶ機会が増加しています。

 

 

 

特にスマートフォンの普及に比例して

肩こり患者も増えてきています。

 

 

 

もし、自分の子どもが将来

肩こりや腰痛に悩まなくてもいいように、

少しでもリスクを軽減してあげられるように、

そんなきっかけになれば幸いです。

 

 

 

 

 

本日も最後までブログを読んで下さり

本当にありがとうございました。

 

 

 

【追伸1】

実は、常勤で訪問OTをしながら

ここの団体で「認定講師」をさせていただいています。

physical-trainer.net

 

 

 

 

従来の西洋医学に頼ったリハビリでは

改善が困難なケースも出てくると思います。

 

 

そんな問題を解決するヒントとして、

統合医療」の見方を知ると、

いままで見えてこなかった改善策を

見つけることが出来ると思います。

 

 

興味がある方は、

ぜひセミナーに遊びに来てください。

 

 

 

 

【追伸2】

このブログを読んでの意見や質問は

コメント欄にどんどん送ってください。

 

 

また、下にあるSNSから

個別に送っていただいても大丈夫なんで

気軽にフォローして送ってください。

 

 

陸マイラー生活 途中経過報告①

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神奈川県小田原市にある

訪問看護ステーションで

常勤の作業療法士をしています

吉岡 祐泰(よしおか ゆうた)です。

 

 

 

本日も当ブログをご覧くださり

本当にありがとうございます。

 

 

 

このブログでは、

今まさに日本が迎えようとしている、

「人生100歳時代」を支えるために

日々行っている活動を発信しています。

 

 

 

 はじめに

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 訪問リハビリで働いている傍ら、

陸マイラー生活を始めて1か月ほど経過しました。

 

 

 

そこで、まずはこの1か月で

どの位マイルが貯まったのか

勝手に発表しようと思います!笑

 

 

 

*クレジットカード発行の関係で、

じつはまだ「ソラチカカード」を

発行できていません。

 

 

 

ですから、今回お伝えするのは

貯まったポイントをマイルに変換すると

いくらになるのか?という部分をお伝えします。

 

 

 

hourihaot.hatenablog.com

 

 

吉岡(初心者)が1か月に貯めたマイルは・・・

 

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ズバリ 33534マイル!!

(*貯まったポイントをマイル変換したら)

 

 

 

ただし、細かいことを言うと

ソラチカカードで変換できるマイルは

上限18000マイル/月です。

 

 

 

 ですので、今月貯まったポイントを

全てマイルに変換するためには

最短でも2か月かかってしまいます。。。

 

 

 

ですが、30,000マイル以上を

わずか1か月でためることに成功しました!

 

 

 

僕がマイルを貯め始めた動機は、

「家族で沖縄旅行へ行く!!!」です。

 

 

 

ANAの公式ページによると、

東京⇔沖縄の往復に必要なマイルが、

レギュラーシーズンで1人18,000マイルです。

 

 

家族(妻と3歳未満の子ども1人)で行くためには

18,000×2人=36,000マイルが必要になります。

 

 

 

もうひと頑張りすれば、

今年の目標を達成できそうです。

 

 

 

僕は陸マイラーとして

本格的に活動していたわけではないので、

がっつり稼いでいる方は

もっと多くのマイルを手にしていると思います。

 

 

 

 

ちなみに、マイルに変換できる

ポイントの内訳ですが、、、

 

①LINEポイント:約7000ポイント(5600マイル)

②ポイントサイト(4サイト):約35000ポイント(約28000マイル)

 

 

大雑把に計算するとこんな感じです。

 

 

 

陸マイラーに馴染みがない人は

知らないかもしれませんが、

LINEのポイントってマイルに変換できるんですよ!

(ちなみに妻はLINEポイントでスタンプを買ってますね)

 

 

 

終わりに

 

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リハビリに関するコンテンツは皆無でしたが、

いかがでしたでしょうか?笑

 

 

 

ポイントサイトを使うので、

正直怪しいと思った方もいると思います。

 

 

現に、始める前の僕自身が

そう思ってましたし。

 

 

でも、やってみると

これが結構楽しいんですよね!

 

 

 

もしこのブログを読んで

「私もマイルを貯めて旅行に行きたい」

と思った方は、僕が知っている範囲ではありますが、

方法をお伝えするので、気軽に聞いてください。 

 

 

 

 

本日も最後までブログを読んで下さり

本当にありがとうございました。

 

 

 

【追伸1】

実は、常勤で訪問OTをしながら

ここの団体で「認定講師」をさせていただいています。

physical-trainer.net

 

 

 

 

従来の西洋医学に頼ったリハビリでは

改善が困難なケースも出てくると思います。

 

 

そんな問題を解決するヒントとして、

統合医療」の見方を知ると、

いままで見えてこなかった改善策を

見つけることが出来ると思います。

 

 

興味がある方は、

ぜひセミナーに遊びに来てください。

 

 

 

 

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最近「作業療法」の定義が変わったことを皆さんはご存知でしょうか?

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神奈川県小田原市にある

訪問看護ステーションで

常勤の作業療法士をしています

吉岡 祐泰(よしおか ゆうた)です。

 

 

 

本日も当ブログをご覧くださり

本当にありがとうございます。

 

 

 

このブログでは、

今まさに日本が迎えようとしている、

「人生100歳時代」を支えるために

日々行っている活動を発信しています。

 

 

 

 

 今日は、何か特別な

コンテンツを発信するわけではありません。

 

 

なので、気楽にスクロールして

読んでいただけたらと思います!(笑)

 

 

 

早速本題に入りましょう!

 

 

 

 

今日の話題は、、、、

 

 

 

作業療法」の定義が変わるってよ!!!

 

 

 

作業療法士の皆さん

このニュースご存知でしたか?

 

 

 

私は、作業療法協会に

所属していないので、

つい最近知りました、、、

 

 

 

現行の作業療法の定義は

以下のようになっています。

 

 

 

作業療法とは、身体または精神に障害のあるもの、またはそれが予測される者に対し、その主体的な生活の獲得を図るため、諸機能の回復、維持及び開発を促す作業活動を用いて、治療、指導及び援助を行うことをいう。」

(昭和60 年6 月13 日 社団法人日本作業療法士協会第20 回総会時承認)

 

 

 

 

この定義にもあるように、

作業療法では機能の獲得は

作業活動を用いて行うとされています。

 

 

 

大学の授業でよく

革細工や籐細工などを学びますが、

ああいうのを機能回復に

使いましょうということですね。

 

 

 

、、、さすがにこれは極端な話でしたね。

 

 

 

では、実際「作業」には

どんな意味が含まれているのかというと、、、

 

 

 

「日常生活の諸動作や仕事,遊びなど人間に関わるすべての諸活動をさし,治療や援助もしくは指導の手段となるもの」

(社団法人日本作業療法士協会 作業療法関連用語解説集改訂第2 版2011)

 

 

 

これはこれで、かなり

ざっくばらんな言い方ですね。

 

 

 

作業療法では、

何かしらの「作業」を通して

クライエントの主体的な生活の獲得を図る

と言いたいんでしょう。

 

 

 

 

僕が新人の頃、

作業療法士が何でベッドでばかりリハビリをやっているのか」

とあるOTに言われたことがあります。

 

 

 

その頃の僕は、勤務先の作業療法では

ほとんど馴染みのなかった

・認知運動療法

・エコロジカルアプローチ

・川平法

・ボバースアプローチ

・PNF

・AKA博田法

・クラニオセイクラ

・内臓アプローチ

・Faciaリリース

など、がっつり身体機能に対する

アプローチ方を学んでいました。

 

 

 

 

もちろん、作業を用いたリハビリも

提供していましたよ!(笑)

 

 

 

 

こんなように、作業療法

長く関わってきた方にとって

身体機能に対する専門的なアプローチは

受け入れがたいものだったんです。

 

 

 

だって、作業療法の定義に

「作業を使え」って書いてありますしね。

 

 

 

その、作業療法の定義というものが、

先月の25日に開かれた総会で

改訂されました。

 

 

 

 

改定後の定義は以下のような内容です。

 

 

作業療法は、人々の健康と幸福を促進するために、医療、保健、福祉、教育、職業等の領域で行われる、作業に焦点を当てた治療、指導、援助である。作業とは、対象となる人々にとって目的や価値を持つ生活行為をさす。」

 

 

 

余計に解釈が広がった印象ですね、、、

 

 

 

そして、この定義には

いくつかの注釈があります。

 

 

作業療法は「人は作業を通して健康や幸福になる」という

 基本理念と学術的根拠に基づいて行われる

 

作業療法の対象となる人々とは、

 身体、精神、発達、高齢期の障害や、環境への不適合により、

 日々の作業に困難が生じている、または予測される人や集団をさす

 

③作業には、日常生活活動、家事、仕事、趣味、遊び、対人交流、休養など

 人が営む生活行為と、それを行うのに必要な心身の活動が含まれる

 

④作業には、人々が出来るようになりたいこと、出来る必要があること、

 出来ることが期待されていることなど、個別的な目的や価値が含まれる

 

⑤作業に焦点を当てた実践には、心身機能の回復、維持、あるいは低下を予防する

 手段としての作業の利用と、その作業自体を練習し、出来るようにしていくという

 目的としての作業の利用、およびこれらを達成するための

 環境への働きかけが含まれる

 

 

 

まさに「何でも屋」って感じですね。

 

 

ですが、今後迎える「人生100歳時代」を支えるために

かなり重要な役割を作業療法士

担っていかなければならないなと感じました。

 

 

 

長くなりましたが、

作業療法の定義が変わったんだよという

紹介でした。

 

 

 

 

 

 

 

本日も最後までブログを読んで下さり

本当にありがとうございました。

 

 

 

【追伸1】

実は、常勤で訪問OTをしながら

ここの団体で「認定講師」をさせていただいています。

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改善が困難なケースも出てくると思います。

 

 

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いままで見えてこなかった改善策を

見つけることが出来ると思います。

 

 

興味がある方は、

ぜひセミナーに遊びに来てください。

 

 

 

 

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視野を広く持つことが、一流の作業療法士の近道!?

神奈川県小田原市にある

訪問看護ステーションで

常勤の作業療法士をしています

吉岡 祐泰(よしおか ゆうた)です。

 

 

 

本日も当ブログをご覧くださり

本当にありがとうございます。

 

 

 

このブログでは、

今まさに日本が迎えようとしている、

「人生100歳時代」を支えるために

日々行っている活動を発信しています。

 

 

 

 はじめに

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 今回の内容は、前回お伝えした

「評価」に関する視点の続きです。

 

 

前回のブログをまだ読んでない方は

こちらを読んで下さい。

hourihaot.hatenablog.com

 

 

あなたもこのブログに書いてあることを身につけて、

一流の作業療法士を一緒に目指しましょう!

 

 

 

生活における環境の捉え方

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生活モデル的な視点で、その人を取り巻く

様々な環境との関係性を分析する際、

その環境の定義が重要になります。

 

 

 

ここでは、その定義を一通り

ご紹介いたします。

 

 

 

①人的環境:家族や介護者、友人、セラピスト、主治医、ケアマネ等

 

 ②物的環境:自宅や周囲の物理的環境、福祉用具、補装具など

 

③経済環境:個人の収支バランス、資産、公的扶助などによる日々の経済状況

 

④自然環境:夏の暑さや冬の寒さ、雪、台風などの自然災害

 

⑤制度的環境:全国・都道府県・市町村レベルの医療保険介護保険

       運用ルール、公的補助など

 

⑥文化的環境:地域における高齢者や障がい者、療養者に対して持つ

       価値観や自助・互助意識など

 

⑦情報環境:医療・介護保険制度のことや地域の事業所の情報、

      病気や障害を持って暮らすために有益な情報など

 

⑧教育環境:障がい児の教育環境、障がい者高齢者の生活スキル向上

      のための教育環境など

 

 

 

このように、さまざまな環境が

クライエントの生命・生活・人生に

影響を及ぼすということを理解し、

個人と環境の関係性のコーディネイトを

いかにうまく行うかがリハマネジメントの一つです。

 

 

 

ですから、訪問リハビリに従事している作業療法士

これから地域に出て働きたいと考えている作業療法士の方は、

あなたが働いている地域のサービスや情報を

どれだけ知っているかが大事になります。

 

 

 

あなたの選択肢が増えることは

そのままクライエントのリハの充実につながるので、

今日からぜひ情報を集めて下さい。

 

 

 

生活における時間の捉え方

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私たちは、1日24時間という時間の中で、

仕事やプライベートなどをコーディネートしながら

生活しています。

 

 

それは、もちろんクライエント自身にも

当てはまることです。

 

 

 

そして、当たり前のことですが、

クライエントや環境の状態は

24時間の中で変化していきます。

 

 

 

認知機能や運動機能、感覚機能、身体疲労度など、、、

 

 

 

介護者や家族の不在、明るさ、温度など、、、

 

 

 

 

日中の訪問時は安定して屋内歩行が

出来ていたクライエントも、

夜間のトイレ動作となると、、、、

 

・覚醒不良による運動機能低下

・廊下の暗さや視覚障害によるふらつき

・段差に躓いて骨折

 

 

など予期せぬ事態に陥ることが

十分に考えられます。

 

 

 

そういったことも、作業療法士

評価する必要があります。

 

 

 

 

また、医療機関と違い、

在宅では月単位から年単位で

クライエントの生活を見ていく必要がある。

 

 

 

 

例えば、梅雨に体調を崩しやすいクライエントや、

春先は体調がよく屋外訓練に積極的なクライエント等、

季節を見越した計画の立案が重要です。

 

 

年単位で計画を立てる際、

予期せぬアクシデントも考慮しながら

計画を立案することも大切ですね。

(病気の再発や家族の他界など、、、)

 

 

 

終わりに

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 医学モデルでは、

「その人らしさ」を積極的に

活用することはありません。

 

 

 

ですが、訪問リハビリでは、

医学モデルを超えた結果を引き出すためにも

積極的に活用していくべきです。

 

 

 

特に、その人の人生の文脈の中に

その人の個性の源があり、

クライエントを理解する上で重要な情報が

隠れています。

 

 

 

生活歴の雑談なども

注意深く傾聴することで、

あなたの提供するリハビリは

一歩、二歩進んだ内容になるでしょう。

 

 

 

 

 

 

本日も最後までブログを読んで下さり

本当にありがとうございました。

 

 

 

【追伸1】

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興味がある方は、

ぜひセミナーに遊びに来てください。

 

 

 

 

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一流の作業療法士が絶対持っている評価の視点とは?

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神奈川県小田原市にある

訪問看護ステーションで

常勤の作業療法士をしています

吉岡 祐泰(よしおか ゆうた)です。

 

 

 

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今まさに日本が迎えようとしている、

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 はじめに

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(クライエントのQOLを考えると、評価は1度行って終わりではありません。むしろこれぐらいの気合が必要だと思いますよ!)

 

訪問リハビリに限らず、

リハビリの現場において「評価」は

もっとも重要なプロセスである。

 

 

 

クライエントから見ると、

加齢や病気、けがにより直面した

生活の困難や人生の絶望から、

脱出するためのシナリオの基本となるプロセスです。

 

 

 

ですから、担当者によって

成果の当たりはずれがないように、

より精度を高めてもらいたい技術です。

 

 

 

医療機関で実施される、

医学モデルに基づいた作業療法士の評価は、

概ね標準化されているため、

使い方を間違えなければほぼ同じ成果を上げることが出来る。

 

 

 

ですが、在宅や訪問となると必ずしもそうではありません。

 

 

 

在宅では、病気や障害といった

医学モデル的な弱みを回復させる視点も必要だが、

クライエントが慢性疾患の場合だと

必ずしも完治するわけではありません。

 

 

 

疾患や障害の重症化を予防し、

より自立して前向きに生きて行けるよう

導く必要があり、そのためには、

クライエントの個性や取り巻く生活環境における個別性を

生活モデル的に評価し、医学的な弱みとの関係性を

分析する必要があります。

 

 

 

 

さらに、効果的なマネジメントを行おうと思えば、

弱みにとどまらず、ストレングスモデルの視点を踏まえ、

個人と環境の強みを評価し、総合的に分析する必要がある。

 

 

ここまで書くと途方もなく

難渋な作業に思われるが、

では一体、現場の作業療法士たちは

どのような視点で評価を行っているのでしょうか?

 

 

 

生命に対する捉え方

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 リハビリのクライエントは、

高齢者や重度の障がい者・療養者が少なくない。

 

 

そのため、クライエントの回復困難な状況や、

病状や障がいの進行と対峙しながら

生命や生活にかかわっていく。

 

 

そして、その延長線上に死が存在する。

 

 

 

そういった環境の中で、

専門職として前向きに従事していくために、

生命に対する捉え方を整理しておく必要がある。

 

 

 人が生まれてから生涯を終えるまでのプロセスは、

乳幼児期→学童期→思春期→成人期→中年期→老年期

となっており、このプロセス内において、

生体として成長する時期もあれば、老化する時期もある。

 

 

 

西洋医学的な観点、つまり従来のリハ医学では、

病気や障害、加齢に伴う機能低下は、

健康からの逸脱であり、忌み嫌われている。

 

 

 

医学が発達し、健康寿命が延びた日本人ですが、

成長や老化、病気、障害全ては生物としての

プロセスの中に組み込まれているものです。

 

 

これを基本として考えていけば、

治せるものは治すにしても、

意味のない治療や投薬、健康法にすがるのではなく、

加齢や病気、障害と上手く付き合って暮らすか、

これらとの調和をどう保っていくかという考え方が必要です。

 

 

 

セラピストは、クライエントに対して

この概念を忘れずに、導くことが大切だと考えています。

 

 

 

生活における人の単位の捉え方

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こうして書くと頭に「???」がよぎりますが、

私たちがセラピーを行う対象者が

はたしてクライエントだけか?ということです。

 

 

 

医学モデルでは、病気や障害を持つ人のみ対象とするが、

私たちも含め、自宅で生活する人は、

その人のみで生活が成り立っているわけではなく、

家族や隣人など様々な方とかかわって生活しています。

 

 

 

例えば、クライエントの妻(夫)や

同居している家族は、常に一体的に見ていきます。

 

 

 

その理由として、

クライエントが生活する場において、

介護者が急な病気やけがで介護できない状況になれば、

クライエントの生活も破綻するからです。

 

 

 

最近は、老老介護という言葉があるように、

介護者も高齢で病気や障害のリスクが高かったり、

また認知機能が低下している場合も増えています。

 

 

 

特に、病院勤務が長いセラピストは、

介護者のことを、介護する人と解釈することが多いです。

 

 

 

ですが、介護者本人の視点でいえば、

病気や要介護状態になった家族を持つ

一人の生活者であり、

消極的に対応している場合も少なくありません。

 

 

 

多くの介護者が精神的に動揺したり、

ストレスを抱えたり、

身体的不調をきたすので、

基本的ンはケアが必要なクライエント

という視点で見ることが、

訪問リハビリの現場では必要になります。

 

 

 

 

おわりに

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 まだまだ紹介したい評価のポイントはありますが、

長くなりそうなので、

いったんここで終了させてください。

 

 

 

ここで紹介している考え方は、

あなたの訪問リハビリに対するスキルアップにも

つながると思いますし、

地域で働くうえではかなり重要だと考えています。

 

 

 

次回もぜひ楽しみにしていてください。

 

 

 

本日も最後までブログを読んで下さり

本当にありがとうございました。

 

 

 

【追伸1】

実は、常勤で訪問OTをしながら

ここの団体で「認定講師」をさせていただいています。

physical-trainer.net

 

 

 

 

従来の西洋医学に頼ったリハビリでは

改善が困難なケースも出てくると思います。

 

 

そんな問題を解決するヒントとして、

統合医療」の見方を知ると、

いままで見えてこなかった改善策を

見つけることが出来ると思います。

 

 

興味がある方は、

ぜひセミナーに遊びに来てください。

 

 

 

 

【追伸2】

このブログを読んでの意見や質問は

コメント欄にどんどん送ってください。

 

 

また、下にあるSNSから

個別に送っていただいても大丈夫なんで

気軽にフォローして送ってください。

 

 

訪問リハビリの強い味方、「ストレングスモデル」について詳しく解説!

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神奈川県小田原市にある

訪問看護ステーションで

常勤の作業療法士をしています

吉岡 祐泰(よしおか ゆうた)です。

 

 

 

本日も当ブログをご覧くださり

本当にありがとうございます。

 

 

 

このブログでは、

今まさに日本が迎えようとしている、

「人生100歳時代」を支えるために

日々行っている活動を発信しています。

 

 

 はじめに

 

 

前回、少子高齢化社会である今の日本において、

訪問リハビリのあるべきアプローチモデルとして

「ウィークネスモデル」と「ストレングスモデル」

この2種類のアプローチモデルを紹介しました。

 

hourihaot.hatenablog.com

 

 

病院などの現場では、

医療モデルに基づいた

「ウィークネスモデル」を

用いることが多いのが現状です。

 

 

 

ですが、こと在宅においては、

クライエント・家族のQOLを第一に

考えなければならないと僕は考えているため、

「ストレングスモデル」に基づいた

介入が必要だと感じています。

 

 

 

今回は、その「ストレングスモデル」について

詳しく見ていきたいと思います。

 

 

 

ストレングスアプローチの基本

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ストレングスモデルは、

クライエント自身が持つ強みや、

環境の強みを総動員して、

クライエントの個性や意欲を引き出し、

その人らしい生き方を取り戻すための実践モデルです。

 

 

チャールズ・A・ラップによると、

ストレングスモデルは

次の4つのカテゴリーに分類される。

 

①人の性質・性格(正直、世話好き、話好き、親切、几帳面など)

 

②技能・才能(記憶力が高い、裁縫が得意、家庭での役割があるなど)

 

③関心・願望(人の役に立ちたい、料理を教えたいなど)

 

④環境(家族が協力的、経済的な余裕がある、ケアマネが信頼できるなど)

 

 

 

 

 

強みに関しては、

自分が自覚しているものもあれば、

自覚していないものもある。

 

 

 

そのため、本人以外にも

家族やケアマネなど他者からも

情報収集を行うことが大切です。

 

 

このストレングスモデルの強みは、

ケアプランやリハ目標設定との親和性が高く、

ほんにんの行動意欲が湧き上がりやすいメリットがあります。

 

 

 

大腿骨頸部骨折のクライエントに

ただ「歩行機能の獲得」を生活目標にするよりも、

このクライエントがクラシックを好んでいれば、

「半年後に葉加瀬太郎のコンサートに行く」

と設定でき、クライエントの行動意欲を

高めることができます。

 

 

服薬管理や体力づくり、生活習慣の見直しなど

普通に指導・提案されても意欲的に取り組めないことが、

強みを目標設定に絡めることで

本人の行動意欲を賦活し、主体性を引き出しやすくなります。

 

 

まずは、クライエントのもつ強みをよく聴取し、

強みを強調した生活の実現を図ることで、

生活や人生の質を高めることに繋がります。

 

 

 

 

訪問リハのアプローチはまず「参加」から!

 

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ストレングスモデルの重要性は、

実は別の側面もある。

 

 

 

平成27年度の介護報酬改定により、

中等度の要介護者や認知症高齢者への対応強化として

「活動と参加に焦点を当てたリハの推進」が

推奨されることになりました。

 

 

 

つまり、元々作業療法士の強みであった

「活動」や「参加」に対する介入の重要性が、

こうして明文化された形になります。

 

 

 

 これを活かさない手はないですよね、OT協会!

 

 

 

ですが、この「活動」や「参加」の定義って

結構あいまいなのをご存知でしたか?

 

 

 

2001年に世界保健機関から発表された

国際定義自体が曖昧なままなのです。

 

 

 

OTにとってはなじみ深い

国際生活機能分類(いわゆるICF)の定義の中で、

・活動:課題や行為の個人による遂行

・参加:生活、人生場面への関り

と定義されています。

 

 

 

活動は、いわゆるADL、IADLに関する

客観的な遂行状況を見る指標(FIM、BIなど)があります。

 

 

 

ですが、参加はその人の生活や人生場面への

主体的な関りのことであり、

日常生活における主体的な楽しみや

家庭や社会での役割、生きがいといった

主観的な状況を見る指標です。

 

 

 

客観的な指標がある分、

活動は臨床へ落とし込みやすい。

 

 

 

しかし、参加を促すといった場合、

その人の主体的な生活・人生の関りを充実させるために、

具体的にどうすれば達成されるかが不明確です。

 

 

 

その分、参加の目標といえば、

「家事復帰」や「仕事復帰」といった

型にはまった漠然としたものになりやすいです。

 

 

 

そこで大切になることとして、

クライエント自身と参加の強みを

強調する生活目標は、

結果として参加につながるということです。

 

 

 

例えば、①話し好き②孫好き③外出好き④家族が協力的

という4つの強みを持っている人であれば、

「3か月後に孫家族と一緒に外食へ行く」という

生活目標を立てることが出来る。

 

 

それにより、本人の中でも祖父(祖母)としての

自己意識が高まり、生活意欲も向上してきます。

生活意欲の向上がADLなどの取り組みに対しても

活性化を生み出していきます。

 

 

 

つまり、本人が達成したい「なりたい自分」像を意識し、

行動することから参加は始まります。

 

 

 

このような「なりたい自分」を

明確に意識しながら生活していくことは、

従来の心身機能改善から進めていく

医学モデルに基づくウィークネスモデルとは

真逆のアプローチとなります。

 

 

 

これからの訪問リハビリは

この考え方が主流になっていきます。

 

 

 

 

おわりに

いかがだったでしょうか?

 

 

従来の医学モデルも大切ですが、

地域に出て活躍する訪問リハビリ士として、

よりクライエントのQOL

重視したプログラム提案が

出来るようになると、

OTとしての楽しみややりがいも

湧いてくると思います。

 

 

 

 

 

本日も最後までブログを読んで下さり

本当にありがとうございました。

 

 

 

【追伸1】

実は、常勤で訪問OTをしながら

ここの団体で「認定講師」をさせていただいています。

physical-trainer.net

 

 

 

 

従来の西洋医学に頼ったリハビリでは

改善が困難なケースも出てくると思います。

 

 

そんな問題を解決するヒントとして、

統合医療」の見方を知ると、

いままで見えてこなかった改善策を

見つけることが出来ると思います。

 

 

興味がある方は、

ぜひセミナーに遊びに来てください。

 

 

 

 

【追伸2】

このブログを読んでの意見や質問は

コメント欄にどんどん送ってください。

 

 

また、下にあるSNSから

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気軽にフォローして送ってください。

 

 

「人生100歳時代」に向けた作業療法士のあるべき姿①~アプローチモデル~

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神奈川県小田原市にある

訪問看護ステーションで

常勤の作業療法士をしています

吉岡 祐泰(よしおか ゆうた)です。

 

 

 

本日も当ブログをご覧くださり

本当にありがとうございます。

 

 

 

このブログでは、

今まさに日本が迎えようとしている、

「人生100歳時代」を支えるために

日々行っている活動を発信しています。

 

 

 はじめに

 

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日本は急速な少子高齢化

迎えつつあります。

 

 

このブログのテーマでもある

「人生100歳時代」を考えても、

作業療法士理学療法士言語聴覚士

取り巻く環境が激変しています。

 

 

そして、私達作業量療法士に

期待される役割も大きく変わっています。

 

 

従来は、医療機関における

一医療専門職種としての

役割が中心で、セラピストの多くは

病院に所属していました。

 

 

 

しかし、今後は少子高齢化

より効率的に持続可能な社会になるよう、

医療機関にとどまらず

積極的に在宅現場で活躍することが求められます。

 

 

 

病院では医師をはじめとして

看護師・セラピスト・医療相談員など

様々な職種がそろっており、

分業システムが発達しています。

 

 

 

極端な話をすると、

作業療法士は教科書的な

ADLの改善などに着目しているだけでも

良かったのです。

 

 

 

しかし、在宅の場合は職種が揃うことはなく、

それぞれが単独で訪問してリハビリを提供するため、

多能工としてのスキルが求められます。

 

 

作業療法士は、病院で働いていると

歩行能力に介入することは少ないですが、

訪問リハでは作業療法士

クライエントの歩行機能を評価・介入します。

 

 

生活の場である在宅においては、

病気や障害への対応はもとより、

生活全般のリハの視点から

マネジメントする役割を求められています。

 

 

 

私達作業療法士が、

学校や病院で学び、使用してきた

従来の医療モデルに基づく

アプローチモデルでは、

心身機能に偏った視点となるため、

積極的に活動や参加に繋ぐことが難しいです。

 

 

では、訪問リハビリの現場において、

クライエントの課題解決方法

その基本的な枠組みは何なのでしょうか?

 

 

 

課題解決に向けたアプローチモデル

・ウィークネスモデル

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僕自身、まだ訪問リハビリを始めて数ヶ月です。

 

 

はじめは右も左も分からなかったので、

とりあえず病院で普段行っていた

医療モデルを基盤とした

課題解決アプローチを実施していました。

 

 

 

ですが、これが活動・参加に

うまくつながったかというと、

答えは「NO」です。

 

 

 

これは、いわゆる「ウィークネスモデル」というのですが、

その人の疾患や心身機能、ADL低下といった

医学的弱みに焦点を当て、

治療・強化して生活課題を解決するモデルです。

 

 

このアプローチモデルの問題点として、

以下のケースは在宅生活の継続において

様々な失敗体験を繰り返し、自信や希望の喪失に

繋がってしまいます。

 

・改善に時間を要するケース

・後遺症などの障害が残存しているケース

・進行性疾患のケース

 

 

自信や希望を喪失した結果、

抑うつ傾向となり、介護度の重症化

に繋がってしまいます。

 

 

 そこで、ここ最近注目されている

アプローチモデルというものが、

次に紹介する「ストレングスモデル」です。

 

 

 

・ストレングスモデル

 

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 ストレングスモデルは

精神障がい者ソーシャルワーク

端を発するアプローチモデルです。

 

 

「すべての人間は何らかの強みを持っている」

という視点に立ち、その人や

その人の環境の強み(ストレングス)に焦点を当て、

主体性や自立心を引き出しつつ、

生活課題を解決するアプローチモデルです。

 

 

 

精神障がいをお持ちの方にとって、

家庭復帰や社会復帰は困難が伴うケースも多く、

その方たちの地域統合の実現に向けて

 生活モデルの発展形として

体系化されました。

 

 

 

また、障がい者スポーツも

ストレングスモデルといえる強みを生かした

リハビリテーションアプローチといえます。

 

 

 

イギリスのルートヴィヒ・グットマン博士が

リハビリにスポーツを導入したことがきっかけとなり、

今では世界的な大会である

パラリンピックにまで発展していきました。

 

 

 

そのグットマン博士が残した言葉に、

「失ったものを数えるな!残っているものを活かせ!」

という、まさにストレングスモデルの考え方という

素晴らしい発言があります。

 

 

 

このメッセージは、障がい者スポーツの

基礎研修で必ず紹介されるそうで、

障がい者スポーツにかかわる者の心に

深く刻まれています。

 

 

 

我々訪問リハビリに従事しているセラピストも、

グットマン博士のような発想の転換

リハビリを提供していく必要がありますね。

 

 

 

おわりに

 いかがでしたでしょうか?

 

今回は、作業療法士としての

考え方であるアプローチモデルの

概論的な内容でした。

 

 

 

病院にいると、どうしても

ウィークネスモデルの考え方が

抜けない人も多いと思います。

 

 

 

ですが、クライアントのQOLを考えると

ストレングスモデルは必ず必要な考え方です。

 

 

次回は、そのストレングスモデルについて

より詳しくお伝えしていきます。

 

 

 

 

 

本日も最後までブログを読んで下さり

本当にありがとうございました。

 

 

 

【追伸1】

実は、常勤で訪問OTをしながら

ここの団体で「認定講師」をさせていただいています。

physical-trainer.net

 

 

 

 

従来の西洋医学に頼ったリハビリでは

改善が困難なケースも出てくると思います。

 

 

そんな問題を解決するヒントとして、

統合医療」の見方を知ると、

いままで見えてこなかった改善策を

見つけることが出来ると思います。

 

 

興味がある方は、

ぜひセミナーに遊びに来てください。

 

 

 

 

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【追伸3】

 リハビリとは関係ないですが、

実は最近「陸マイラー」デビューしました。

 

 

 

今ちょうど2週間経過しましたが、

家族で沖縄を往復できるぐらい

マイルがたまってきました。

 

 

興味のある方は

連絡下さればいくらでもお伝えします!