訪問作業療法士の活動BLOG

「人生100歳時代」を支えるためにできること

一流の作業療法士が絶対持っている評価の視点とは?

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神奈川県小田原市にある

訪問看護ステーションで

常勤の作業療法士をしています

吉岡 祐泰(よしおか ゆうた)です。

 

 

 

本日も当ブログをご覧くださり

本当にありがとうございます。

 

 

 

このブログでは、

今まさに日本が迎えようとしている、

「人生100歳時代」を支えるために

日々行っている活動を発信しています。

 

 

 

 はじめに

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(クライエントのQOLを考えると、評価は1度行って終わりではありません。むしろこれぐらいの気合が必要だと思いますよ!)

 

訪問リハビリに限らず、

リハビリの現場において「評価」は

もっとも重要なプロセスである。

 

 

 

クライエントから見ると、

加齢や病気、けがにより直面した

生活の困難や人生の絶望から、

脱出するためのシナリオの基本となるプロセスです。

 

 

 

ですから、担当者によって

成果の当たりはずれがないように、

より精度を高めてもらいたい技術です。

 

 

 

医療機関で実施される、

医学モデルに基づいた作業療法士の評価は、

概ね標準化されているため、

使い方を間違えなければほぼ同じ成果を上げることが出来る。

 

 

 

ですが、在宅や訪問となると必ずしもそうではありません。

 

 

 

在宅では、病気や障害といった

医学モデル的な弱みを回復させる視点も必要だが、

クライエントが慢性疾患の場合だと

必ずしも完治するわけではありません。

 

 

 

疾患や障害の重症化を予防し、

より自立して前向きに生きて行けるよう

導く必要があり、そのためには、

クライエントの個性や取り巻く生活環境における個別性を

生活モデル的に評価し、医学的な弱みとの関係性を

分析する必要があります。

 

 

 

 

さらに、効果的なマネジメントを行おうと思えば、

弱みにとどまらず、ストレングスモデルの視点を踏まえ、

個人と環境の強みを評価し、総合的に分析する必要がある。

 

 

ここまで書くと途方もなく

難渋な作業に思われるが、

では一体、現場の作業療法士たちは

どのような視点で評価を行っているのでしょうか?

 

 

 

生命に対する捉え方

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 リハビリのクライエントは、

高齢者や重度の障がい者・療養者が少なくない。

 

 

そのため、クライエントの回復困難な状況や、

病状や障がいの進行と対峙しながら

生命や生活にかかわっていく。

 

 

そして、その延長線上に死が存在する。

 

 

 

そういった環境の中で、

専門職として前向きに従事していくために、

生命に対する捉え方を整理しておく必要がある。

 

 

 人が生まれてから生涯を終えるまでのプロセスは、

乳幼児期→学童期→思春期→成人期→中年期→老年期

となっており、このプロセス内において、

生体として成長する時期もあれば、老化する時期もある。

 

 

 

西洋医学的な観点、つまり従来のリハ医学では、

病気や障害、加齢に伴う機能低下は、

健康からの逸脱であり、忌み嫌われている。

 

 

 

医学が発達し、健康寿命が延びた日本人ですが、

成長や老化、病気、障害全ては生物としての

プロセスの中に組み込まれているものです。

 

 

これを基本として考えていけば、

治せるものは治すにしても、

意味のない治療や投薬、健康法にすがるのではなく、

加齢や病気、障害と上手く付き合って暮らすか、

これらとの調和をどう保っていくかという考え方が必要です。

 

 

 

セラピストは、クライエントに対して

この概念を忘れずに、導くことが大切だと考えています。

 

 

 

生活における人の単位の捉え方

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こうして書くと頭に「???」がよぎりますが、

私たちがセラピーを行う対象者が

はたしてクライエントだけか?ということです。

 

 

 

医学モデルでは、病気や障害を持つ人のみ対象とするが、

私たちも含め、自宅で生活する人は、

その人のみで生活が成り立っているわけではなく、

家族や隣人など様々な方とかかわって生活しています。

 

 

 

例えば、クライエントの妻(夫)や

同居している家族は、常に一体的に見ていきます。

 

 

 

その理由として、

クライエントが生活する場において、

介護者が急な病気やけがで介護できない状況になれば、

クライエントの生活も破綻するからです。

 

 

 

最近は、老老介護という言葉があるように、

介護者も高齢で病気や障害のリスクが高かったり、

また認知機能が低下している場合も増えています。

 

 

 

特に、病院勤務が長いセラピストは、

介護者のことを、介護する人と解釈することが多いです。

 

 

 

ですが、介護者本人の視点でいえば、

病気や要介護状態になった家族を持つ

一人の生活者であり、

消極的に対応している場合も少なくありません。

 

 

 

多くの介護者が精神的に動揺したり、

ストレスを抱えたり、

身体的不調をきたすので、

基本的ンはケアが必要なクライエント

という視点で見ることが、

訪問リハビリの現場では必要になります。

 

 

 

 

おわりに

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 まだまだ紹介したい評価のポイントはありますが、

長くなりそうなので、

いったんここで終了させてください。

 

 

 

ここで紹介している考え方は、

あなたの訪問リハビリに対するスキルアップにも

つながると思いますし、

地域で働くうえではかなり重要だと考えています。

 

 

 

次回もぜひ楽しみにしていてください。

 

 

 

本日も最後までブログを読んで下さり

本当にありがとうございました。

 

 

 

【追伸1】

実は、常勤で訪問OTをしながら

ここの団体で「認定講師」をさせていただいています。

physical-trainer.net

 

 

 

 

従来の西洋医学に頼ったリハビリでは

改善が困難なケースも出てくると思います。

 

 

そんな問題を解決するヒントとして、

統合医療」の見方を知ると、

いままで見えてこなかった改善策を

見つけることが出来ると思います。

 

 

興味がある方は、

ぜひセミナーに遊びに来てください。

 

 

 

 

【追伸2】

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コメント欄にどんどん送ってください。

 

 

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